店舗のオーダー家具の製作開始

店舗の造作家具、制作直前の打合せ Blog
店舗の造作家具、制作直前の打合せ

大阪市北区の店舗では現場工事が進んでいます。
下地も整ってきていて、引き渡しを考えるとそろそろ造作家具の本格的な打ち合わせを行う必要があります。
最終的な寸法はこちらで調整するとして、現場でオーナーとオーダー家具の形状と仕上げを決定してきました。

造作家具の個別打ち合わせ


ボトルラック(吊棚)

ボトルラック(吊棚)
ボトルラック(吊棚)

メインのボトルラックはまだ採寸できる状態ではありません。今回はサブとして使うボトル吊棚を製作します。
一般的なボトルのサイズから棚のサイズを決定し、奥行と高さの寸法を決めています。
吊棚を設置する辺りはちょっとカウンター内の奥行が狭くなっています。吊り棚なので頭を打たない程度の高さに設定しているのですが、それでも圧迫感をなくすためにスペースを広く取りたい、できるだけ出っ張らせないというのも課題となりました。
また、バックライトの間接照明を仕込むための棚形状にも配慮しました。

建具枠

建具枠
建具枠

この店舗では建具も造作で製作することになりました。
隠し扉2カ所の他、トイレ、物置、バックルームの5カ所になります。
それぞれに工夫を凝らした建具となるのですが、既製品との違いを出すためにすべての丁番を隠し丁番としました。
隠し丁番は丁番を見せないためすっきりとした見た目になるのですが、この詳細については別の記事で紹介したいと思います。
取り急ぎ現場をおさめるためには、建具本体よりも枠が必要になってきます。
枠周りの大工工事をおさめるために優先して建具枠の製作開始です。

トイレ手洗台

トイレ手洗カウンター
トイレ手洗カウンター

トイレの手洗台もオーダー家具として製作します
これは隣接するごみ庫へつながるダストシュートを早めに仕込みたいということで、現場からの要望を優先して製作することになりました。
主に使用済みのペーパータオルを捨てるためのダストシュートがどうなるのか?これがこの造作家具の検討事項のメインとなります。ダストシュート!しっかり流れてくれたらいいのですが、どうにも角度が緩いような気がします。
早めに納品することで、現場で十分な検討を行いたいと思います。

その他のオーダー家具

他にもオーダー家具の受注は受けています。
バーとしてはデザインのメインとなるボトルラックも残っているし、作業台などの細かい造作家具もまだあります。
これらは、製作中のオーダー家具の納品時に、現場を再確認して製作サイズを決定したいと思います。

仕上げ材の選定

仕上検討
仕上検討

仕上げ材は主にメラミン化粧合板です。インテリア全体のイメージに合わせて、オーナーに代わってショールームで素材を確認してきました。
大きなサンプルを見るにはショールームの展示が適しているのですが、毎回オーナーとショールームに行けるわけではありません。きるだけ大きなカットサンプルをもって現場打合せにのぞみました。
仕上げ材は無限にあります。その選定に関しては、ある程度厳選した当事務所からの提案を基に決めていくというのがよくある流れです。
もちろん、事前にオーナーの要望を聞いたうえで選定した仕上げなので大きく外れることはあまりありません。
事前にメンテナンス性やデザイン性等の大まかな要望を聞せたいただいていた成果が出たと言えるでしょう。

今後の展開

この後もオーダー家具の製作だけでなく、店舗工事も進捗していきます。
仕上がった家具の納品も楽しみですが、制作前の打ち合わせも盛りだくさんな内容になってきます。
より良い空間を作るために、造作家具から空間を作る設計事務所の提案から製作までの流れでした。
納品の様子もお楽しみにしてください!

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